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『Crusade』とは
『バビロン5』のスピンオフとして作られた短命ドラマ。アメリカでは1999年6月から9月まで放映された。日本未放映。全13話。
2267年、Babylon5での強大な敵であったシャドウレイスの追従種族Drakh(ドラーク)によって、ナノテクノロジーを使用したウィルスが地球にばらまかれた。5年以内に治療法を見つけなければウィルスによって地球上の人類は滅亡する。治療法探索の命を受けたのが、シャドウレイスとの戦いに力を尽くした異星種族ミンバリ、ヴォーロンおよび地球の科学技術の粋を集めた地球軍の最新鋭船エクスカリバーである。
というのがあらすじですが、なにしろ13話なのでドラマで描かれたのは「ウィルスの手がかりがあるという話を聞いたエクスカリバーがその惑星に向かい、なんらかの事件に遭遇する」という単発的エピソードのみ。
『Crusade』を見るには
日本語がないのが気にならなければUS版DVDで視聴可能。アメリカ在住なら、アマゾンの Video On Demand でも見られます。
- Babylon 5: A Call to Arms - 『バビロン5』と『Crusade』の橋渡しとなるムービー。見ておくと『Crusade』1話がわかりやすい。単体DVDは絶版のようで、ちょっと割高になりますが『Babylon 5: The Movie Collection』を入手するのが簡単。2010年11月現在 Amazon.com で在庫はありませんが扱いがあり、34.49ドル。英・西・仏語字幕あり(Amazon にはポルトガル語字幕があると書かれていますが、現物を確認するとありません)。
- Crusade: The Complete Series - 全話を収録したDVD。2010年11月現在 Amazon.com に在庫があり、13.99ドルと異様に安いところを見ると在庫のみの可能性も? 英・西・仏語字幕あり。
- Babylon 5: The Lost Tales - 必須ではないが、『Crusade』のテクノメイジが登場し、『Crusade』と『バビロン5』を含めたシリーズ全体の構想の一端が垣間見えるかも。『バビロン5 危機ふたたび』というタイトルで日本で放映されたらしい。DVDにはテクノメイジ役ピーター・ウッドワードのコメントや、靴下人形によるお遊び企画が収録されています。2010年11月現在 Amazon.com に在庫があり、17.99ドル。字幕は英語のみのよう?
- Babylon 5: The Passing of the Techno-Mages - 書籍。小説三部作。未邦訳。邦訳が出ることはまずないでしょう。Amazon.com では2010年11月現在、1巻のみ品切れまたは絶版。これも必須ではありません。レギュラーの一人であるテクノメイジ、ゲイレンの過去を描いた小説となっており、ドラマの中では詳しく説明されないテクノメイジの生活や、この小説の根幹であると思われるテクノメイジ技術の正体が描かれていたり、『バビロン5』のドラマのある場面を別の側面から描いた章などもあり非常に興味深く、また小説としてもおもしろいのですが、『The Lost Tales』DVDでのゲイレン役ピーター・ウッドワードの「ゲイレンが何を考えているかはわかりません」というコメントから察するに、この小説の内容が即ドラマのオフィシャルというわけではなさそうです。小説の構想は当然プロデューサーであるJ・マイケル・ストラジンスキのものに基づいていると思われますが、実際の執筆者は別の人。ドラマの13話だけでもつじつまが合っていない部分があったり(ネットワークの意向で放映順序が変わったため)、こんなふうに別媒体でストーリーが描かれてもドラマと実際に組み合わせていいものかどうかわからないなど、テレビドラマでストーリーを語ることの難しさが痛感されます。『バビロン5』が一応きちんと完結したことは奇跡としか。JMSが小説家だったら今頃『Crusade』にも決着が付いていたかもしれないのに。
登場人物紹介
長いので別ページで。